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Posted by ミリタリーブログ  at 

2009年02月11日

新訳 ゲリラ戦争~キューバ革命軍の戦略・戦術

はいどうも。
本日は祝日で休みだったのでケイホビーさんのレンジで射撃練習。
USPコンパクトと.45フルサイズで交互に、備え付けのプレートターゲットに撃ち込むだけでしたが、
定期的にハンドガンを撃たないと今以上に下手になりそうなので。
秋冬は寒さを言い訳にして電動ガンばかり使っていましたので、これから徐々にハンドガンに移行していかないといけませんからね。


さて、今日はネタがないので最近読んだ本の紹介でも。
映画で最近話題のチェ・ゲバラが執筆した 「新訳 ゲリラ戦争~キューバ革命軍の戦略・戦術」(中公文庫刊)です。

チェ・ゲバラといえばアンディ・ウォホールの肖像画が有名ですが、本書はそのエルネスト・チェ・ゲバラが、自身の実戦経験を通じて得た非正規戦(ゲリラ戦)のノウハウを纏めた書籍になります。
戦闘方法から後方支援部隊の編成、兵士の生活、地元民との協力、スパイ対策、革命闘争終結後を見据えた政治的活動など、シンプルながらも非常に示唆に富んだ内容となっております。
ベースとなっているキューバ革命戦争が1950年代の事例なので、兵器や社会インフラなど、時代を感じさせる部分もありますが、ゲリラ戦の基本原則は現代にも通ずるものがあると思いますね。

一方、ゲリラ部隊を討伐する側、鎮圧部隊側から語られた書籍として面白いのが、韓国軍の白善燁退役大将の著作「対ゲリラ戦~アメリカはなぜ負けたか」(原書房)ですね。

智異山に立てこもったゲリラとの壮絶な掃討戦の模様を綴った戦記で、民衆との協力関係の重要さを強調しております。

セットで読むと、正規軍、非正規軍での立場・戦術上の違いが明確になり、大変興味深いですね。
これから反乱を企てようという方には必読の書(ぉぃ)。  


Posted by バラク  at 19:03Comments(0)書評

2009年01月25日

ヨムキプール戦争全史

はいどうも、バラクです。
先日本屋でやっと見つけましたよ。

「ヨムキプール戦争全史」(アブラハム・ラビノビッチ著/滝川義人訳  並木書房刊)でございます。
自分は戦史関連書籍を好んで読むのですが、特に第1次~第4次中東戦争は大好物なんですよね。
実際、自分のハンドルネーム「バラク”Barak”」(ヘブライ語で”雷”)もイスラエル軍航空部隊(IDFは3軍の概念が無い)のF16C/Dのコードネームですし。
中東戦争関連の書籍ってあまり日本語訳で出版されないので、買い時を逃すと手に入らなくなってしまうのが厳しいです。
というわけで見たら即買い。

イスラエル側では「ヨムキプール戦争」、アラブ側では「十月戦争」と呼ばれる第四次中東戦争のドキュメントで、広範にわたる関係者へのインタビューと近年公開された資料に基づいた詳細な記述で、かなり読み応えがあります。
今まで第四次中東戦争関連の日本語訳書籍として代表的なものに、写真のバックに置いたアブラハム・アダン著「砂漠の戦車戦 上下」」、モハメド・ヘイカル著「アラブの戦い」がありますが、前者はイスラエル側、後者はアラブ側から見た戦争のルポで、両陣営を客観的に捉えて詳細に描いた本は、今作が初めてなんじゃないでしょうか。

第3次中東戦争で大勝利したイスラエルの驕り、イスラエルとの恒久的な和平をも視野に入れたエジプト大統領サダトの戦略、水面下で進む政治交渉。
事実は小説よりも奇なり、といいますが、一小市民の生活感覚からは到底想像がつかない国際政治のダイナミズムが克明に描かれており、非常に刺激になりますね。

価格は少々高めですが、オススメの1冊です。
出来れば新品での購読をおすすめしますが、古本屋でもいいので見かけたら是非ご一読を。  


Posted by バラク  at 02:21Comments(0)書評

2008年12月30日

オシラク・オプション


先日、NHKの深夜に放映された、イスラエルによるイラクのオシラク原子炉空爆作戦のドキュメントを観ました。
この作戦の詳細を本格的に取り上げたのが写真の本で、昨年出版されたものです。
自分は元々中東戦争の戦史が好きなので、この手の映像や書籍がたまらないんですよね。

この作戦はかなり有名なものですが、ご存じない方のために概要を述べておきますと、
1970年代当時、フランスと友好関係にあったイラクがフランスの協力で建設した原子炉を、イスラエルが脅威とみなしてF16戦闘攻撃機  8機で奇襲し破壊した事件です。
ちなみに、このとき参加した8名のうち、最年少だったラモン氏は2003年2月に起こったスペースシャトル・コロンビア号の事故で亡くなりました。

外交レベルによる水面下での交渉やモサドの妨害活動、作戦立案から攻撃訓練・実行まで詳細に解説されており、国防に対するイスラエルの確固たる姿勢には色んな意味で学ぶ事が多いですね。
国益とか外交とか、普段生活していてもダイナミックすぎてピンと来ませんが、たまにこういった硬いものに触れるのもいいですね。



うーん、ガリル欲しくなってきたw  


Posted by バラク  at 17:15Comments(0)書評

2008年04月12日

戦争の心理学


先日、「戦争の心理学」(デーヴ・グロスマン ローレン・W・クリステンセン共著)という本を読みました。
戦闘や犯罪者との銃撃戦、災害現場等のような極限状態でのストレスが人間の身体や精神にどういった影響が起こるのかを分析した本です。
SATマガジンにも「銃で撃たれるということ」という非常に面白い連載記事が掲載されておりますが、「銃で撃たれる~」は撃たれた側の銃創・爆創に関する解説であるのに対し、この本は銃を撃つ側に立って解説したものになります。
ストレスによる生理的な変化を解説し、訓練やカウンセリングによる後遺症の克服方法を紹介しているのですが、映画やTVで観る華々しいアクションシーンとはかけ離れた生々しい戦闘の現実が描写されており、中々興味深い内容でしたね。
射撃や戦闘テクニックを紹介した本やVTRで、インストラクターがよく「高いストレスを受けた状況では~」などといった説明をするシーンが出てきますが、この本を読むと意味が良く分かるようになりますし、エアガンのマズルコントロールについも同様です。
そして何より強い精神力、いわゆる「気合」って奴が決定的に重要であるということが一番のポイントで、軍の訓練でも重視されているのが良く理解できます。

一部納得行かない記述もあるのですが、エアガン・実銃問わず、銃を扱うにあたって一度は読んでおきたい本ですなあ。



ところで、明日はATPF KT2ですね。
朝起きられるかなあ(汗)
  


Posted by バラク  at 20:19Comments(0)書評